フリーター 外に出る 2

日記

研究者になりたくて、私の研究室では進学するためには結果が必要だったが結果を出すことが叶わず、なれなかった。モチベーションが燃え尽きてボロボロになった。切り替えて社会人として生きていこうと思ったが、新人の中で業務成績が最下位で、一年弱継続して働いたが、夜寝られなくなって、眠れなくなって頭が真っ白になり字が読めなくなった。仕事をやめ、別の職場に移るも、夜寝られなくなって、眠れなくなって頭が真っ白になる症状が消えないのでまた職場を辞めてしまった自分自身が、どう現実と自分自身と折り合いをつけ、自分の将来を決めるのかその過程を整理したいと思う。

夕方の空は薄いオレンジ色に染まり、空気は少し湿り気を帯びていた。その日は特に予定もなく、家でダラダラと過ごすのも気が引けたので、「Sketch Art(仮)」に向かうことにした。以前、ベテランエンジニアの方と出会った場所だ。サンダルを履き、髪の毛はボサボサのまま、特に気にせずに家を出た。

Sketch Art(仮)に到着すると、建物の外観は以前と変わらずシンプルでありながらも、アートの香りが漂っていた。入り口をくぐると、受付にはいつものようにカジュアルな半袖長ズボンで、フランクなスタッフが座っていた。彼は私を見るとニコッと微笑み、「こんにちは」と声をかけてくれた。

「こんにちは」と返しながら、私は少し緊張したが、そのフランクな雰囲気にすぐにほっとした。「人と話がしたくて来ました」と伝えると、スタッフは特に驚く様子もなく、「そうなんですね」と頷いた。そして、彼は思いがけない提案をしてくれた。

「明日、ここで打ち合わせがあるが、興味があれば参加してみる?」

その提案は予想外だったが、すぐに「はい、ぜひ」と答えた。スタッフは、打ち合わせに参加する人たちについて少し話してくれた。

「明日来るのは、私たちのビジネスの方々だ。彼らはすごくユニークなバックグラウンドを持っていて、きっと面白い話が聞けるよ。」

また、その方は社会人としてビジネスの関係がいかに重要かを熱心に語っていた。

「ビジネスにおいて、お金が一番大事だ」と彼は言った。「お金がなければ、本気になれない現実を理解しておくべきだ。資金がなければ、どんなに素晴らしいアイデアや技術があっても、それを実現することは難しい。だからこそ、まずは資金を確保することが重要なんだ。」

その言葉は私にとって非常に衝撃的だった。これまで、情熱やアイデアがあれば何とかなると思っていたが、現実はそう甘くないことを改めて認識させられた。彼の話は続いた。

「お金があることで、人々を巻き込み、本気でプロジェクトに取り組むことができる。それがビジネスの現実なんだ。お金の無い関係は、最初はお互いの親切で数ヶ月は続くかもしれないが、いずれ、どちらかの負担になって、関係性は終わってしまう。」

これらの言葉は私にとって胸が痛かった。

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